漫画家・かかし朝浩の公式ブログです。
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ペン入れしてたら、カブラペンの先っちょが弾け飛んで画面が酷いことに。
しかも…6本使ったうち2本がそれって、ちょっとひどすぎやしませんか。
線もいまいち出にくいし…
別にアナログ作業の「漫画」が表現方法として限界に来てるとは全く思えないんですが、商売としては周辺産業も含め、成り立たなくなりつつあるのかもしれません。
画材は着々と入手しづらくなっています。しかも質が低下、同じレベルを保つには作家のほうで努力が求められます。
漫画で、年商数十億を売り上げる出版社もあるのですから、そこから画材メーカーに対しての保護が多少なりとあってくれればなあ…と思ったりもします。我々草の根作家は「値上げにもちょっと我慢する」くらいの支援しかできませんし。
効率上、CGによる作画は理に適っているとは思うんですが、「紙とペンがあればできる表現方法」たる漫画が、最低5~6万のPC+数万円のコミック描画ソフト+数万円のペンタブレットがなければ本にできなくなってしまうというのは、やや寂しいものがあります。
まあ画材(トーンとか)はそれ以上に経費かかりますけどね。
『少納言』は終了までアナログだけでやろうと決めておりますが、他作品はデジタルに移行せざるを得なくなるでしょう。
先月の”荒海障子"などはPCで変形させてコピー機でサイズ変更、スプレー糊で貼り付けてペンやトーンで処理をかぶせるという、デジタルとアナログのごちゃ混ぜで描いていますから、もうさっさと移行した方がいいのかもしれませんが…。
少なくとも表紙はアクリルガッシュで続けます。
きれいに描けるとCGとしか思われないのがまた切ないところではありますが…。
しかも…6本使ったうち2本がそれって、ちょっとひどすぎやしませんか。
線もいまいち出にくいし…
別にアナログ作業の「漫画」が表現方法として限界に来てるとは全く思えないんですが、商売としては周辺産業も含め、成り立たなくなりつつあるのかもしれません。
画材は着々と入手しづらくなっています。しかも質が低下、同じレベルを保つには作家のほうで努力が求められます。
漫画で、年商数十億を売り上げる出版社もあるのですから、そこから画材メーカーに対しての保護が多少なりとあってくれればなあ…と思ったりもします。我々草の根作家は「値上げにもちょっと我慢する」くらいの支援しかできませんし。
効率上、CGによる作画は理に適っているとは思うんですが、「紙とペンがあればできる表現方法」たる漫画が、最低5~6万のPC+数万円のコミック描画ソフト+数万円のペンタブレットがなければ本にできなくなってしまうというのは、やや寂しいものがあります。
まあ画材(トーンとか)はそれ以上に経費かかりますけどね。
『少納言』は終了までアナログだけでやろうと決めておりますが、他作品はデジタルに移行せざるを得なくなるでしょう。
先月の”荒海障子"などはPCで変形させてコピー機でサイズ変更、スプレー糊で貼り付けてペンやトーンで処理をかぶせるという、デジタルとアナログのごちゃ混ぜで描いていますから、もうさっさと移行した方がいいのかもしれませんが…。
少なくとも表紙はアクリルガッシュで続けます。
きれいに描けるとCGとしか思われないのがまた切ないところではありますが…。
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無題
ペンを使用した作画方法というものについては
"守る価値がない"or"他の方法に変えたほうが良い"
と思っているという勢力が大きいと考えています。
出版社は営利企業ですから、いい作品を作って金になること
だったらやるでしょうし。そう考えると、現時点で出版社側は
"ペンで書くことによる特別なメリットはない"と行動で示している
ように思います。
先生方でお金を出し合って、漫画家専用画材ショップとかでも
開店しないと無理なのかなとも思います。
ある程度の数量をまとめて購入しないと、商売としてペイしないと
思うので。それだけペンで描かれる作家が減っているということ
でもあるかと思いますが。
個人的には、絵はペンで書くものというイメージが強いので
違和感もありますが、実際にペンで描かれた生原稿を見る機会も
あまりないので、読者としては意識しないことのほうが多いかとも
思います。
逆に、先生がイラストとかを書こうと思っても、ペンなどが使えずに
コンピュータソフトなどを使わないと描けなくなるというのはさびしいと感じます。
私は、直筆の原稿に宿る情念とか迫力というものを信じていますので。
"守る価値がない"or"他の方法に変えたほうが良い"
と思っているという勢力が大きいと考えています。
出版社は営利企業ですから、いい作品を作って金になること
だったらやるでしょうし。そう考えると、現時点で出版社側は
"ペンで書くことによる特別なメリットはない"と行動で示している
ように思います。
先生方でお金を出し合って、漫画家専用画材ショップとかでも
開店しないと無理なのかなとも思います。
ある程度の数量をまとめて購入しないと、商売としてペイしないと
思うので。それだけペンで描かれる作家が減っているということ
でもあるかと思いますが。
個人的には、絵はペンで書くものというイメージが強いので
違和感もありますが、実際にペンで描かれた生原稿を見る機会も
あまりないので、読者としては意識しないことのほうが多いかとも
思います。
逆に、先生がイラストとかを書こうと思っても、ペンなどが使えずに
コンピュータソフトなどを使わないと描けなくなるというのはさびしいと感じます。
私は、直筆の原稿に宿る情念とか迫力というものを信じていますので。
意識改革
近年、「今の10代に『千と千尋』以前のアニメの話題は通じない」と自分のパロディ癖をカットしてきましたが、紙に載ってるものは紙に書いているという常識も忘れる時期に来ているのかもしれませんね。
また、これから先「携帯端末」に最適化された表現方法が増えていくと思うので、単行本ではなくデータのダウンロードによるコンテンツ販売へと移って行くかもしれません。そういった流れに沿うならば、「コマ割り」の技術も廃れる運命にあるんでしょうか。
そういった新枠組みに対する意欲がないわけではないんですけどね(正直面白そうとも思います)…。
大体、MSXやPC-98で徹夜してドット打ってた人間ですから、適応できないわけはないし。むしろ何で「それを使って漫画を描く」発想がなかったのかとも反省しております。
直筆原稿は、まあ何かしら描く機会もあるでしょうし。
ガムのプレゼント用の色紙は1日がかりで彩色しましたw
また、これから先「携帯端末」に最適化された表現方法が増えていくと思うので、単行本ではなくデータのダウンロードによるコンテンツ販売へと移って行くかもしれません。そういった流れに沿うならば、「コマ割り」の技術も廃れる運命にあるんでしょうか。
そういった新枠組みに対する意欲がないわけではないんですけどね(正直面白そうとも思います)…。
大体、MSXやPC-98で徹夜してドット打ってた人間ですから、適応できないわけはないし。むしろ何で「それを使って漫画を描く」発想がなかったのかとも反省しております。
直筆原稿は、まあ何かしら描く機会もあるでしょうし。
ガムのプレゼント用の色紙は1日がかりで彩色しましたw
数日ROMってました
はじめましての書き込みです。
よろしくお願いします。
線画についてはちょっとわからないのですが、CG塗りは見た目ですぐわかりますね。
きれいすぎるというか、隙がなさ過ぎるというか。
効果の付け方で水彩っぽくしてたりするのですが、やっぱりやふーさんがおっしゃる通り、アナログの方が迫力があるので、まだまだ共存しながら続いて行って欲しいですね。
ところで、とある雑誌に描いていた古参(失礼!)漫画家さんが新しい担当さんに原稿を手渡したところ、「紙の原稿は初めて見た」と言われたそうです。
時代ですねえ。
> MSXやPC-98で徹夜してドット打ってた人間ですから
わたくしも、しがないプログラマなので、たまにアイコン用ドット絵描いたりしますが、あれとでっかい絵は全然別物のような気もします(汗)。
16x16、32x32、48x48以外の絵は描けませんもの。
よろしくお願いします。
線画についてはちょっとわからないのですが、CG塗りは見た目ですぐわかりますね。
きれいすぎるというか、隙がなさ過ぎるというか。
効果の付け方で水彩っぽくしてたりするのですが、やっぱりやふーさんがおっしゃる通り、アナログの方が迫力があるので、まだまだ共存しながら続いて行って欲しいですね。
ところで、とある雑誌に描いていた古参(失礼!)漫画家さんが新しい担当さんに原稿を手渡したところ、「紙の原稿は初めて見た」と言われたそうです。
時代ですねえ。
> MSXやPC-98で徹夜してドット打ってた人間ですから
わたくしも、しがないプログラマなので、たまにアイコン用ドット絵描いたりしますが、あれとでっかい絵は全然別物のような気もします(汗)。
16x16、32x32、48x48以外の絵は描けませんもの。
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